覇気!剣心!心技!覇気!剣心!心技!覇気!剣心!

F県にある私立高校「咲華女子高等学校」。県下では咲花の右に出る高校はないといわれるほどの文武両道の優秀校である。勉強はトップクラス、スポーツも各部とも県下はもとより全国大会で何度も優勝している。

その中でも、剣道部は創立以来の高校の看板部とも言われ、県下では優勝しなかった年がないほど、全国大会でも数多くの優勝戦歴を持っている。そして卒業生も各警察などに積極的に採用され、優秀な婦警として数多くの優勝経験を重ねている。監督の菊池、コーチの佐伯も、優秀な戦歴や卒業生が多くなる度にその名が全校に知れ渡っている。そのため、県下はもとより全国各地から優秀な生徒が菊池監督や佐伯コーチに指導を賜りたいと自ら志願して入学してくる。

もちろん、本当の怖さなど知らずに・・・

剣道部には50人以上の部員がいる。一部の生徒は自宅から通っているが、ほとんどの部員は専用の寮に入って、稽古に励んでいる。朝稽古、授業、本稽古、自主稽古、・・・1日3回の稽古を毎日こなしている。そして、月ごとに部内で順位付をして、上位になると試合のレギュラーになれるシステムを取っている。もちろん全国から来た強者ばかりであるから誰もが甘んじて下位に甘んじている訳もなく、お互い切磋琢磨している。

その道場内でかけ声をかけ、こまめに動き、指導しているのがコーチの佐伯である。言葉は短いが適切な指導をし、伸びる生徒をぐんぐんのばしている。一方、道場の畳の間でじっと稽古の様子を見ているのが監督の菊池であった。この菊池がいなければ今日の部の繁栄は無いともいえる人物で、部員からの絶対的信頼を得ている。菊池は練習後に目についた生徒数人を道場に残して特別個別指導を行っている。この数人に毎日選ばれること自体光栄な事と思い、部員は毎日稽古をしているのである。  

そんななか、菊池からも佐伯からも時々指導されている部員がいた。伊村恵美、2年生。いつもトップにいるわけではなく5位程度にいる部員だが、 菊池からも佐伯からも伸びることが期待されている部員である。部員の中でも天狗になることなく、親しまれている部員でもある。

ある日、伊村は監督の本稽古後の個別指導に同期の田島と2人で指導を受けることになった。

 

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